よう、元気かい?19歳のわたし。
今日は半年ぶりにPitoというバンドの練習。思い出し思い出しの練習だったけれども、案外思いだせるものです。このバンドがお休みになった後は3つのバンドでオリジナルをやり、いろんなフレーズやリズムを作った。そして久しぶりに今日、半年ぶりや1年ぶり、いやもっと久しぶりなんじゃないかっていう曲をやりました。Pitoは私の人生初のオリジナルバンド。3年前に作った曲、初めて自分でつくったドラムフレーズたち。体が覚えていて、するすると出てきた(2回目までてこずったものもあったけれど)。あ、そういえばこんなの作った!結構、やるやん!なかなか良いフィルじゃない、19歳の私よ!頭のほうがあとからついてきて、22歳の私がほうほうと19歳の私の四肢を見つめた。これはとっても高揚することだった。こんな感じは初めて。
Pitoは最初、私とボーカルの女性(ま)が、あれは夕飯ついでだったかな?いや、お酒も飲んでいただろう、ちょうど3年前。部室に遊びに行こうって夜中、ギターとドラムスネア抱えて繰り出して、なんか適当に合わせてみようってしたのがきっかけです。自分のスネア(本当は借り物)を手に入れた私はもうとにかく何でもいいから叩きたくて叩きたくて、いてもたってもいられなくて、ちょうど彼女がギター弾きだったからしめた!と、意気揚々だったのです。やっとドラムっぽいドラムができるようになってきたころで、もうとにかくうまくなりたくてうまくなりたくてたまらなかった。
私「合わせてみますから、なんでもいいので弾いてください!」
ま「え、じゃあジッタリンジンの曲を。」
3、4曲合わせて、わー楽しいー良い曲ですねーってしばらく遊んでいました。そして1時間くらいしたころだったかしらん、
ま「・・・実はね、さっき弾いた曲、私が作った曲なの。」
私「!!」
ここからPitoが始まりました。
でもメンバーが二人では仕方がありません。メンバー集め作戦をいろいろ練ったなぁ。アタックしてはフられ、アタックしてはフられ。そしてやぁっとベース(お)を口説き落とす!とりあえず、ギターボーカルとベースとドラムで一応曲はできるくらい集まったところで、1曲つくる。しかしやっぱ、リードギターよねー!リードギターがいなくっちゃ。無情にも連敗。見つからない。
お、ま「もう、次の新入生に賭けよう!」
私「私が調べときます!おまかせを!」
2人の先輩に代わって、1年生と同じキャンパスの私が入ったばかりの新入生の練習を頻繁に偵察。そして大海原のごとく輝く星(ぴ)を見つけるのであった。
私「(ま)さん、いいコがいます。」
ま「よし。」
飲み会で大営業、練習に参加してみますという言葉を得た時の私と(ま)さんの渾身のガッツポーズときたら!!
こうしてリードギター(ぴ)を迎え、約4カ月の時を経て晴れてPitoはバンドとなれたのでした。というお話。
初めてのオリジナルバンドを組めた私の喜びはもうすごくて、それこそ会社でも立ち上げたかのような気分だった。研究と実験の繰り返し。毎日曲のドラムフレーズをどうするかってことばっかり考えていた。バンド活動に少し間を置いたからか、なんだか今日その感じをふっと思い出した。この感じ、忘れてはいないけれど少し薄くなっていたなぁと気がついた。今でもフレーズを考えるのは本当に楽しいのでしょっちゅう考えちゃいるけれど、あのときは本当に、1週間ずっと眉間にしわ寄せて2小節について考え続けるような、そんなかんじだった。必死であった。ライブハウスに出て、他のドラマーと肩を並べて恥ずかしくないものにしなければならんのだ!と。いやぺーぺーながらにもうちょっと、野望あったな。わたしだけのかっこいいフレーズをつくるんだ!!!と。
負けてられないな、19歳のわたしよ。22歳の姉さんは、おまえなんかよりもっとかっこいいドラムをきっと叩く!新しいバンドでかっこいいフレーズをきっと作る!!
Pitoは次のライブで解散します。